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ハ行なら身近にあります 歯・皮膚・屁・頬
登校に冬田横切る少女かな
元禄の巷間に流行りしと聞く判官贔屓も今は廃れぬ
万年筆で反故紙に落書きなにか仔細があるじゃなし
鄙宿の土鍋の底の焦げ竹輪
芭蕉忌や 寝間着の袖にもほつれあり
この辻より何処を向きても冬茜
心急(こころぜ)く銀杏の落ち葉に竹箒
いざたまへ 病牀の友が身を起こし
斎場の廊下に響(とよ)む子らの声
長篇の警察小説読み継ぎて ぬばたまの夜にも雪は降りつつ
依水園 人疎らなるショウケースの青磁象嵌菊花紋盒子(せいじぞうがんきっかもんごうす)
宿坊の註文請けて霜月の身薄き大根二百本も引き
雪は止み 土竜の掘りし穴埋(うづ)む
ポケットの奥より出でし濡れたメモ 流線型の冬は疾走れり
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